素直になれば
5分も経たずに先輩が職員室から出てきた。
「今が12時すぎだから…1時半から開始だな。1時まではスキにしてていいって伝えてくれ。弁当は、教室でも中庭でもどこでもいいぞってことも。」
「わかりました!」
先輩に向かって軽く頭を下げて、教室に向かおうとしたとき、名前を呼ばれた。
「里愛ちゃん。」
「はい?」
振り向くと、先輩が笑っていた。
「弁当食い終わったらさ、体育館来いよ?今日もテーピング頼むからさ。」
「あ、はい!」
先輩に笑いかけてから、また教室に向かった。