素直になれば
次の日、いつも通りの朝練、いつも通りの授業を過ごし、いつも通りの部活の時間を迎えた。
沙那とは結局、話せてない。
体育館に行くと、秀と里愛ちゃんがすでに体育館にいた。
「「こんにちは!」」
息ピッタリな二人に、少し笑いそうになる。
「よう!二人のクラス早いな。あ、里愛ちゃん、みんなが来る前に、テーピング頼む。」
「わかりました。」
まるで、俺がそういうとわかっていたかのように、サッとテーピングを出して、俺にパイプ椅子に座るように促した。