Love Box:)







「ねぇ」


目の前の魅力的すぎる存在が、通り越して苦痛にすら感じられるようになった頃、

俯いていた私に、低くも高くもない美声が降りかかった。




「つまらない?そんなに、」



(…え)



先程まで余裕綽々に構え、ゆったりと私を眺めていたはずの井上さんは

井上さんは…



(………なん、で?)



泣きそうな程に、切なく微かに歪められた表情。

整って左右対照な美しい顔も片眉が下がり、右の口端には苦笑が浮かぶ。



(…なん、でそんな、泣きそうな、顔)




『っ、つまらなくない、つまらなくないです』

「そっか。急に誘っちゃったから」

『…ちがっ。だから、その、』



「―――緊張?」


してるの?、と、ズバリ図星の台詞を引き継がれ、目を見開いた。



(…ズル、い)



ガバ、見つめた先に在るのは先程まで切なげに歪められていたそれではなく、

ニヤリ、してやったりのしたり顔。















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