Love Box:)







***


『、んー…』


頭が…、痛い。

内側から容赦なくガーンガーンと打ちつける激痛。

それと共に燃えるように熱い、躰。



(…死んだ、のかな?)



目を瞑ったまま寝ぼけた脳内で朧気に、そんな事に思考を這わせた。

どうやら左耳を下に寝転がっているらしい私、ふわふわした布地の感覚が感じられる。




『…、』


うっすら、瞼をあげてみた。

――ゆら、ゆら、と。

揺れるろうそくの炎が暗闇に浮き上がり、あぁいよいよ死んだんだ、なんて馬鹿な事を思う。



『…フ、ハァ~』


欠伸と共にのそり、上体を起こすがフラフラとした躰は頭痛で思うように動けない。



(…どこだ、ここ)



ハッキリしてきた視界には洒落たナイトテーブルに置かれたアロマキャンドルの光と、モダンな作りのシンプルな室内。

それから漂う香りが鼻腔をくすぐるものだから、あまりに気持ち良くて、迂闊にもまた眠りたくなる。



(………………井上、さん、)



ハ、と。気づいた時にはぞわり、全身に身震いが疾った。





「―――起きた?」















< 22 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop