Love Box:)
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『、んー…』
頭が…、痛い。
内側から容赦なくガーンガーンと打ちつける激痛。
それと共に燃えるように熱い、躰。
(…死んだ、のかな?)
目を瞑ったまま寝ぼけた脳内で朧気に、そんな事に思考を這わせた。
どうやら左耳を下に寝転がっているらしい私、ふわふわした布地の感覚が感じられる。
『…、』
うっすら、瞼をあげてみた。
――ゆら、ゆら、と。
揺れるろうそくの炎が暗闇に浮き上がり、あぁいよいよ死んだんだ、なんて馬鹿な事を思う。
『…フ、ハァ~』
欠伸と共にのそり、上体を起こすがフラフラとした躰は頭痛で思うように動けない。
(…どこだ、ここ)
ハッキリしてきた視界には洒落たナイトテーブルに置かれたアロマキャンドルの光と、モダンな作りのシンプルな室内。
それから漂う香りが鼻腔をくすぐるものだから、あまりに気持ち良くて、迂闊にもまた眠りたくなる。
(………………井上、さん、)
ハ、と。気づいた時にはぞわり、全身に身震いが疾った。
「―――起きた?」