Love Box:)







「あたしはあなたであなたはあたし。だってそうでしょう?あたしたちはおんなじでしょう?」


あの継ぎ接ぎだらけの、赤と黒が貼り合わせられたランドセルのように。

それでもあんなふうに歪なの?

どうしてこうしたんだい、って誰かが聞いたとき、だって赤は黒が好きで黒は赤が好きだったのって答えた。




「みちる…」


それまで笑っていたはずのたっちゃんは、眉尻をさげた。

左耳、頬の線、首筋。ツツーと這わせられるたっちゃんの指の背。涙が流れ落ちるときの速度にそれは似ていた。




「もう、やめようか」


やめよう、って言わないから嫌いだ。たっちゃんもメロンバニラも、そこに転がってる惨めなヘッドフォンも。

みんなみんな、大嫌い。










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