高校四年生(ラジオドラマ化決定！)

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自分の部屋へ行くにはどうしてもリビングを通らなければならない。


お袋は夕飯の支度、台所で根菜類を切っている。背を向けた状態でも人が通れば気配でだいたい判る。


けれど俺が帰ってきても『おかえり』なんて半年間はまともに言われてない。そもそも俺自身『ただいま』と言わなくなったのだから当たり前。


その代わり俺がリビングを通る度に、俺に聞こえる声量で独り言を呟く。

これは５ヶ月前から始まった『日常』だ。


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