高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



光村教頭にとって一つ気掛かりなのは、泥酔状態の自分の証言を信じてくれるのだろうかであった。


まともな刑事なら素面(しらふ)の証言を信じるだろうが、運は光村教頭に味方した。


通報を受け現場に駆けつけた刑事白根(シラネ)と光村教頭は交流があり、裏の顔を互いに知って黙認している間柄。


白根刑事は百パーセント光村教頭を信じて疑わなかった。共に駆けつけた部下の宮根だけは、疑問を感じたが上司の意見は絶対な為、独断で行動するまでは反論しなかった。


1人の一言が
1人の人生を変える
良くも悪くも
天国、地獄
それは1人の運命だと
決めつけていいのだろうか


ここまでは光村教頭の思惑通り。


誤算があったとすれば
卒業せずに不登校をし
留年した日比谷尚樹の
存在だけである――。


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