高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



美玲を個の『人』としての認識から除外した彼等は掃除用のゴム手袋を嵌めて、正に『ゴミ同然』として扱う。


当初予定した屋上ではなく、本日室内部活休みを利用して体育館裏に引き摺っていく。


無理矢理引き摺られれば制服は破けたり、躓(つまず)いて足の皮が捲れたりする。


彼等は美玲のそんな姿を見て笑みしか浮かべない。


当たり前の出来事だと言わんばかりに――。


「じゃあレベル1からいってみるか」


的当てゲームと題したイジメは二階堂が考案したもの。


サッカーボール、バレーボール、バスケットボール、テニスボール、野球ボールを使う。


美玲を壁に身体をつかせ、背中側を彼等に向ける。


1人ずつ、遠い距離からボールを選んで美玲に当てる。


人間を、女の子を『的』として扱い、人間が当てて遊ぶ卑劣、外道なゲームだ。


特に名雲達、女子は加減を一切しない。


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