不良王子のお姫様
助けてくれたっていいじゃん!
「桜ちゃんだっけ?ありがとう。」
あいつは私には到底見せないような笑顔で桜に言った。
桜はその笑顔にメロメロ。
完全に騙されてるよ。
「あ。会長さんは今日の放課後、生徒会室に来てね。」
「えっ…。なんで…。」
「いいから。」
さっきとは違って『来なかったら殺すぞ』というような笑顔でこっちを見る。
「わかったよ!行けばいいんでしょ。」
私がそう言うと満足そうに私たちの所から離れていった。