*王様*
ピンポーーーーーン
展望台に付いたみたいだった。他の二人も来た。下の二人は、冷や汗をかいて、真剣に勝負を行っている。   
だが、僕は一瞬嫌な予感がした。何だか、なぜ王様が僕達を展望台室に行かせたのか。
そして・・・その嫌な予感は的中した・・
僕達が、展望台室に行って数分たったその時!
〃ばん〃と大きな音とともに「奴らが来たのだった」ミツキはこの時、言葉を失ってしまった。
その「奴ら」とは、なんと〃死刑執行人〃だったのだ。執行人は、まるで死神のような服を着ており持っていた物は、・・「ギロチン」。ミツキはこの時思った。「そうか。あの嫌な予感はこの事だったのだ。」死刑執行人が来て、下の階にいた二人はゲームをしているどころではなかった。
しかも、執行人は一人ではなく二人だったのだ!二人は執行人が二人だと分かった時、逃げ出した。最初に喋りだした人はあのチャライ佐藤カイラさんだった。
「王様!なぜだ!このゲームはあの女が死ぬんじゃねーのかよ!裏切ったのか王様!俺は生き残れるんじゃなかったのかよ!俺まで殺す気かっ!」
「嘘!王様!「私を生き残らせくれる」って約束したじゃない!約束を破る気なの?ウソっ嘘よ!私が死ぬはずが無い!言ったじゃない!「お前をこのゲームに勝たせてやる!」って!嘘だったの?イヤ!死にたくない!殺さないでっ!死にたくないわ!」
震える声で、二人は語り始めた。話を聞いていると、王様は二人に「勝たせてやる」と言ったらしい。だけど、もう時間の無駄だった。
なぜ王様がこんな事をするのかが聞きたかった。逃げ回る二人に執行人はギロチンを投げて、二人を殺した。
僕はもう見ていられなかった。他の人は平然と見ている。棗カイ君も、普通に見ている。
なぜ二人が死んでも平然と見ていられるのだろうか。    
そして、執行人は死体を引きずって闇の中に消え去っていった。
< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop