RPG学園♪
「幸大、水瀬!」

奏がやってくる。

「兄様!」

ブレスレットを付けた柚葉と沙耶もやってくる。


「今の、水瀬がやったのか!?」

奏が驚く。


「はい!

先輩から力を貰いながらですけど。」


「水瀬さん、戦ったせいか顔がとても赤いですね。」

柚葉が言う。


「こ、これはその、何でもないですよ!?」

声が裏返る。


「…。」

沙耶が幸大をジッと見つめる。


「さ、さてと、試験も終わったから今日は学校も終わりだし、昼飯を食いにいこうぜ!」


幸大が退散しようとする。



ガシッ、

柚葉が肩を掴む。


「兄様。


私に隠し事?」

「柚葉、最近ブレスレットを外す回数が多くないか?」


「兄様が今から私に折られる骨の数とどちらが多くなるかしら?」


「わ、わかった。

話すから!」






「…ということだ。」

幸大が先ほどのことを話す。


「兄様。

覚悟は良いかしら?」


「ま、待ってください。

奏さんだって先輩とキスしました。


私がしないのは不公平です!」


「まぁ、確かにそうね。


というか、隠すから悪いんじゃない?」

「なんとなく、な。」

「兄様、反省してるのかしら?」

「は、反省してるって。」


「なら、今日の昼食は兄様の奢りよね?」

「…はい。」
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