Don't a hero
エレベーターに乗ると、また光のボタンが出現した。
隆さんはそのなかの“1F GL”のボタンを押した。
「賢吾くんもこのエレベーターを頻繁に使うようになると思うから、使い方覚えてね。まぁ、普通のエレベーターとあんまり変わらないんだけどね…。」
『いやいや…。普通のエレベーターは縦には動いても横には動かないよな…。』
俺はそんなことを思いながら、エレベーターを見回した。
エレベーターはどんどん下降していく。
『あれ…。そういえば、このエレベーター…。』
俺はこのエレベーターの不思議な点をもうひとつ見つけた。
『そういえば、このエレベーター、ケーブルがついてない…。』
そう。このエレベーターにはケーブルがついておらず、透明の箱が空を行き来している感じだ。
『どうなってるんだ…この場所は…。』
俺は驚きのあまり、隆さんに質問することすらできなかった。