Don't a hero
スーーッ
上に“GL”と書かれた扉とエレベーターの扉が同時にスライドする。
俺が驚いている間に、早くも部屋に着いてしまったようだ。
「さ、中に入って。」
隆さんは俺の背中を押し、中に誘導した。
「なにもない部屋でごめんな。しばらくここで休んでてくれ。ちなみに、賢吾くんの個室は右から2番目の所だから。」
部屋には大きな机に椅子、観葉植物、小さいソファーがあった。
そして、壁には5つのドアが。そこが個室だろう。
この部屋は見たところ、変わった所はない。普通の部屋だ。
「じゃ、俺も一旦仕事に戻るから。皆がくるまでゆっくり休んでて!それじゃ。」
「あ!あの!」
俺が呼び掛けたのもむなしく、隆さんは俺に手を振ると、すぐにエレベーターに乗って行ってしまった。
俺以外にも誰か来るのか聞きたかったのだが…。
『まあ、また後で聞けばいいか…。』
俺は個室に向かった。
隆さんに言われた通りの右から2番目の部屋に入った。