Don't a hero
「…賢吾?賢吾ー?」
雅樹が俺の顔を覗く。
「ああ。ごめん。考え事。」
俺が少し笑顔で答えると、雅樹は倍の笑顔で「そっか!」と答えた。
すると雅樹は人差し指をたて、立ち上がった。
「そういえば!また特大パフェ制覇しにいこーぜ!今度のは30分以内に食べれば5000円だってさ!」
雅樹のテンションがいつも以上に上がっている。
「おう!行くか!」
俺も、一番の好物の話を聞いて、テンションが上がらないわけがない。
「よーし!んじゃあ、シメはラーメンだよな!特大パフェの賞金で行こうぜ!」
「ああ!じゃあ、今日の放課後な。」
チャイムも鳴り、俺達は席に戻った。
『今日は懐かしいことを思い出したな……。』
俺は横目で離れた席の雅樹を見た。
あんなヤツでも、いまの俺があるのは雅樹のおかげだ。
そんなことを思いながら、また時間が過ぎて行く…。
「賢吾ー!!早速いこーぜ!」