Don't a hero
雅樹は勢いよく立ち上がり、カバンを肩にかけ俺の元に走ってきた。
「ああ!行くか!」
俺もそう言い、席を立とうとしたその時……
プルプルプル〜
プルプル〜♪
「ん…誰だ?」
そう言い、俺はケータイを開く。
隆さんからだ――
「わりぃ、雅樹。ちょっと待ってくれ。」
「おう!」
凄く楽しみなのか、雅樹はニコニコしている。
俺はケータイに耳を当てた。
「もしもし。」
「ああ!賢吾くん。実は明日また集まることになったんだ。昨日集まった時はみんな自己紹介もできなかったろ?とりあえず、明日は自己紹介と、ルーム案内をするから。だから、明日の午後2時!学校まで迎えに行くから。」
隆はさらっと説明すると、俺は少し安心した。
『はぁ…。今日じゃなくて良かった…。』
俺は安堵の息をつき、横目で雅樹をみた。
早く行こう!と言わんばかりに目をキラキラさせている。
今日集まることになっていたら、多分、相当ガッカリするだろう。
「わかりました。じゃ、また明日。」
「はーい!」
隆さんは陽気な返事を返し、俺は電話を切った。