Don't a hero
「終わったか!?」
雅樹が待ちきれない様子で言う。
「行くか!」
俺はケータイをパチンッと閉じ、カバンを勢いよく肩にかけ、立ち上がった。
「ここだ!!」
雅樹は走り、店の前まで行くと俺に向かって笑顔を見せる。
「賢吾ー!!早く早く!」
そこはオシャレなケーキバイキングの店だった。
「すげーなー!」
俺が店の前までつくと、雅樹は貼ってある特大パフェのチラシを見て感動している。
「じゃ、早速ヤツを抹殺しに行くか!」
俺が笑顔で店に乗り込むと、後ろから「おう!」と言いながら雅樹が来る。
「お客様、2名様でよろしいでしょうか?」
「はい!」
「なんかテンション上がってんな〜賢吾〜♪」
「お前もだろ!」
そんな会話をしながら、店員に案内され席についた。
「早くこねーかなあー♪」
雅樹はオレンジジュースを飲みながら、パフェが運ばれてくる方向に首を向けている。
「まだ準備に時間がかかるんじゃないか?なにしろヤツは強敵だ。バトルゲームでラスボスの前に出てくる副ボス並みに強敵だ。」
「そうだな。俺達も万全の体制で挑もう!」
そう言いながら、同時にスプーンとフォークを用意した。
「ぷっ…」
「ぶははははは!」
「俺らなにしてんだかな!バカだな!」
賢吾がお腹を抱え笑いながら言う。
「本当だな!はははっ!」
そんなバカな会話をしているうちに、特大パフェがきた。
上半分がイチゴベース、下半分がチョコベースになっている。間間にアイスやクリーム、コーンが入っていて、上には沢山の果物とお菓子がのっている。
高さは…1メートルはあるだろう。