17-セブンティーン-
断ったのに折れない…。
こういう勝手なことをさらっと言う感じ、この炎天下にイライラする。
「毎年そうやって他の仕事引き受けて行き違いになって困るから、
絶対持ち場を離れるなってキツく言われてるんっすよ」
「…」
「…」
俺は整備係ののテントを覗き込んだ。
「ねぇねぇ、そこの1年生」
体操座りして砂をいじっていた1年が、
自分に言ったのかな?
と言わんばかりに少し周りを見回して、こちらに顔を上げた。
「手空いてる?ちょっと石灰入れてきてくんない?」
「あ…はい」
1年は立ち上がり、お尻の砂をぱんぱんと払った。
再び俺たちの中で沈黙が流れる。
耐えきれなくなった橘さんが、先生に「すいません」と頭を下げると、
先生は何も言わずに行ってしまい、1年に指示を出していった。