17-セブンティーン-
「あ…西原くんもごめんね?
ありがとう」
橘さんは、両手をぎゅっと握っていた。
「大丈夫。バイトでこういうの慣れてるから」
適当に返事すると再び背後から
「ちょっと!」と声をかけられた。
用具係のリーダー(3年)だった。
「君たちさっきから私語が多いぞ!」
『…』
俺と橘さんは、顔を見合せた。
この炎天下にイライラするやつパート2。
「だったら他の係の先生に言っとけよ…
用具係に仕事頼むなって…」
俺はがしがしと頭を掻く。
「きっ君!2年生だろ!
なんだその口のきき方!」
「どうせあんたも今年初めての用具係だろ…
俺と一緒で用具係歴1週間だろ…
先輩でも何でもねーじゃん…」
うぅ…リーダー(3年)声高い…
頭ふたつくらい俺より小さいリーダー(3年)は、漫画みたいに口をぱくぱくさせた。
「かっ仮にそうだとしても!
ぼっ僕はリーダーだ!!」
「リーダーなら尚更リーダーらしく、他の係の先生にビシッと言ってくれよ…」