17-セブンティーン-
ママチャリの後ろに里香を乗せて
俺もサドルにまたがった。
時間は8時。ちょうど暑い。
「おっしゃ、しっかりつかまれよ」
「はーい!」
俺たちは保育園に向けて出発した。
無事に里香を時間までに送り届けて、俺は家路に着いた。
帰りは里香がいないが、上り坂だ。
汗が止まらない。
家に帰って水を浴びた。
二度寝を試みたが、やめた。
「おい、そろそろ起きろ」
陽介を蹴る。
陽介も汗だくだ。
「うー…」
陽介は軽く唸ってから、体をよじって俺を振り返る
目は閉じたままだ。
「今…何時?」
「9時過ぎ」
「はぁ~…意味わかんないし…起こすな…ごにょごにょ」
陽介は再び動かなくなった。
俺は布団からひっくり返した。
陽介は軽く頭を打って「うっ」と声を漏らす。
このやろ、ごにょごにょのとこ《馬鹿兄貴》って言ったのバッチリ聞こえてんだからな。
「とりあえず顔を洗って来い。朝メシにするぞ」
陽介は諦めて体を起こしたが、頭は項垂れたままだった。
きっとまだ目は閉じたままなんだろう。
がんばれ。