17-セブンティーン-
俺は立ち上がって、朝メシの準備をした。
トーストを数枚焼いて、卵を焼いて、野菜を少し洗った。
だいぶ時間が経ったが、案の定陽介は起こしていた体が倒れていて
寝息を立てていた。
「陽介」
眠りが浅いせいか、体をビクっと反応させ
「起きてる…起きてる…」
と朦朧としながら答え、ゆっくりと起き上がった。
そして黙って洗面台へ向かった。
陽介はトーストをかじりながら言った。
「兄ちゃん厳しいんだよ…夏休みくらい寝かせろよなぁ…」
「眠いのか?」
「当たり前だろぉ…」
「なんで眠いか教えてやろうか?」
「疲れてるからだよぉ…」
「学校午前中までだったろうが。なんで疲れてるか教えてやろうか?」
「なんでとか理由ないよ…眠いのは眠いんだよぉ…」
「誰かさんが夜中までゲームやってたからだよ」
陽介はもぐもぐの口の動きを止め
「兄ちゃんのいじわる」
と悪態をついた。
「よし、食ったらお前は風呂掃除して宿題な」
「えーっ!」
「当たり前だ」
「まだ初日なのに」
「初日が肝心なんだよ」
陽介はため息をついた。