僕らの瞳にうつる世界。


橋を駆け抜けて、止まる。

ベンチには――誰も座っていない。



「どうして居ないの…っ」



刹那に、膝から崩れ堕ちる。



「…っ……」



地面の砂を握りしめると、爪にまで砂が食い込んだ。


そして掴んだ砂を投げると泣き叫んだ。



「どうして意地悪するの!?どうしてあたしばかり傷つけるの!?ねぇどうして…っ」



神様。神様。神様。

一生の、お願いです。



「先輩を…助けて…」



地面に頭を擦りつけて土下座をして見せる。



お願いします。彼を殺さないで。



彼には夢があるんです。

大きな大きな夢が。



それは
神様でも邪魔しちゃいけないような。


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