僕らの瞳にうつる世界。


あまりに信じられない言葉に頭が真っ白。


…嘘だ。



「敦を殺したのは俺なんだ…っ」



意味がわからない。

理解ができない。



「嘘…言わないでください…」


「嘘じゃねぇよ」



震える声。震える手。

そして怯える、あたしの心。


信じたくない…。



「路上ライブしてる時、楽譜が風で飛んで。そんで敦が取りに行ってくれた所に車が……」



聞きたくない。キキタクナイ。


あたしの全てを、
生きる意味を奪ったのが



大好きな先輩――――?



< 184 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop