俺様彼氏注意報





『きゃっ!!』




ぐいっと強く腰に片手が回され、
引き寄せられる



目の前には端整な顔



何が起きたのか気づくのに
時間がかかった。



『ちょっちょっと…』



混乱するあたしを無視して
腰に手を当てていない右手で
あたしの顎を親指と人指し指で
優しくつまむ。



そして…



「似合ってるじゃん」



と少しかすれた低い声で呟いた。


< 73 / 89 >

この作品をシェア

pagetop