君に触れたくて…




日に日に募っていく不安。


理音が笑うことがなくなった。



……あたしに飽きた?



その日あたしは、思い切って理音に尋ねてみることにした。




「………」




無言で帰ってくる理音。




「おかえり!…またお酒飲んだの?」



「……あぁ」




今日は喧嘩もしていた。


作業着に返り血がついてる。




「ねぇ…最近、理音おかしいよ」



「…んなことねぇよ」



「あたしのこと、飽きたの?」



「……いや」



「じゃあ何?他に好きな子できた?」



「そんなんじゃねぇ」



「だったら…!」



「疲れてるから、また明日にして」




そう言って理音はお風呂場へと向かう。



前まではちゃんと話を聞いてくれたのに…




なんで?どうして?
理音は変わってしまったの…?




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