君の左のポケットで~Now&Forever~
「付き合ってるってわけでもないんだけどさ」
レンの一言に、わたしはちょっと落ち込んだ。
そうなんだ。付き合ってるとか、別にそういうんじゃない。
でもなんとなく寂しい感じがした。
「18、19とかクマとか言ってたぞ、あの子。っていうか、何て名前?」
「クマ? 18? 19? あ、オレもナナが何歳かなんて知らなかったな、そういえば」
「は? 分かんねーで一緒に住んでんの? ってかナナちゃんって言うんだ」
「18、19、なんだ…そっか」
「おい、レン、お前なんか悪いことしてんじゃねーだろーな」
「なにが?」
「可笑しいだろ、歳も付き合ってんのかも分かんねー子と一緒に住んでるってさ。犯罪の匂いがするぞ」
言ってからユウ君は、あはははと大声で笑った。
レンはそんなユウ君をぼんやり見ている。