君の左のポケットで~Now&Forever~

「でもいいよなー。女の子と暮らせるなんてなー」



ユウ君はあっけらかんとしてそんなことを言っている。


別にそれ以上詮索する気はないみたいだった。


それがユウ君のいいところなのかもしれない。


いいところっていうか、細かいところを気にしない、興味のあるところだけ知れればいいみたいなそんな性格が。


レンはちょっとほっとした顔で、けれど今度は自分がいろんな疑問を持ってしまったみたいな様子で首をかしげていた。



「ナナちゃーん、何してんの? おいでよ」



ソファから身体を乗り出して、ユウ君がわたしを呼んだ。



「飯、飯。なに食う?」



ユウ君の頭はもうご飯のことに切り替わっているらしかった。



「レン、何か作ってよ。オレ、レンのオムライスが食べたいなぁ」



女の子みたいなしぐさでふざけたユウくんは、「ね、ナナちゃん、レンのオムライス食べたいよね?」と、わたしに振り向いた。



わたしのピンクのマグカップを両手で包みながら。


白い歯を見せながら。



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