白雪姫?


「こんなお婆さんで良ければ、話してみなさいな。
少しは、気が楽になるよ。」


白雪姫は少しだけ躊躇いましたが、やがてぽつりぽつりと、女王様に悩みを打ち明けました。


「…実は、わたしには、キレイなお母さまがいるの。」


キレイ、と言われて少し嬉しくなる女王様でしたが、相手は憎い白雪姫。
油断はできないと、女王様は情に流されまいとしました。


「お母さまは、いつもわたしに仕事をさせるの。
井戸から水を汲んだり、階段や廊下を掃除したり。」


女王様は、薄々感付いてきました。
きっと白雪姫は、女王様が嫌いだと言いたいのです。

それに女王様は怒りました。
こんな森の中でも、私の悪口を言うなんて!と。


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