白雪姫?
「こんな年寄りを労ってくれる優しい子にご褒美だ。
ごらん、美味しそうな林檎だろう?」
「まあ、本当に美味しそう。
これをわたしにくださるの?」
白雪姫は嬉しそうに笑っています。
女王様は今がチャンスと、白雪姫に畳み掛けます。
「お嬢ちゃん、あなた今、何か悩みを抱えているね?」
「え?どうして分かるの?」
白雪姫は目を丸くして驚きます。
と、ここで、女王様は少し焦りました。
実は女王様は、白雪姫の抱えている悩みなど知らなかったのです。
口から出任せを言うわけにもいかず、女王様は白雪姫に話してもらうことにしました。