君との出会い~奇跡がある限り~
名前は、[海原慶介](カイハラケイスケ)。
生まれたときから、一緒にいて、いわゆる幼なじみってやつ。
「あ、これ母さんが持っていけってくれたやつ。」
「わぁ〜いつもありがとう。
おばさんにお礼言っといてくれる?それと慶介も夕食まだでしょ、食べる?」
「OK〜そう言っとくよ。で、ご飯はもちろん食べてくー♪」
「はいはい。やっぱりそうだと思った。もう用意してあるよ。」
こうやって時々おばさんが、私のことを気遣っていろいろ作っては、慶介に持たせてくれる。
おかげですっごい助かっている。
どうしても、あたしが作れるものっていったら偏ってきちゃうから…
そしてついでに慶介も一緒に私の家で食べていくのも、毎回のこと。
じつは、あたし知っているんだ。
慶介が、どうして自分の家で食べないで、私の家で食べていくのか…。
前におばさんと話しているところを聞いちゃったんだ。
なんか私一人でご飯を食べるのは、寂しいだろうって…。
それに、おばさんは女の子のあたしに何かあるのが、怖いんだと思う。
自分の娘みたいに……
だから、あそこの家族には中学生になってからは、前よりもすごいお世話になっている。