君との出会い~奇跡がある限り~
それから、少ししてすぐに家についたので麗羅とは別れた。
「ふぁ〜疲れたぁー…。
ただいま…なーんて、誰もいるわけ無いか…。」
私の両親は、海外出張中でほとんど家にいることが少ない。
だから、家に帰ったら1人なのがほとんどで…というよりもほぼ一人暮らし状態。
本当は、お父さんだけが単身赴任していたんだけど、お母さんはずっと寂しがっていて…
私が中学生になったのを良いことに、もう何でもできると思ったのかお父さんについて行ってしまっていた。
まだ新婚のように仲のいい両親をみていたら、何だか引き離すのも可哀想で………
「ま、2人が幸せなら良いか。」
と、そのとき玄関のチャイムが鳴った。
大体は予想がついていた。
私の家に来るといったら、郵便配達の人と、彼氏でもなんでもない?あいつくらいで……
「はーい開いてるよ〜。勝手に入ってこれば?」
『お邪魔しまーす。亜美、ちゃんと鍵かけとけよな?危ない。』
「だって、どうせ慶介が来ると思ったから。てか、合い鍵持ってるじゃん。」
「本人がいるなら、ちゃんと確認してから入った方が良いだろう?」
私の家は、少し大きめのマンションで、3階の突き当たりにある。
で、律儀にもそう応えたのは、あたしの家のお隣さん。