days
「……屋良 幸太郎。陸上部で、専門は200m。身長は162cmで、5月生まれ」
うちまで送る、と言ってくれた屋良くんに断りを入れて、あたしは言った。
「……え?」
きょとんとしている屋良くんに、思わず少しだけ、顔の筋肉が緩む。
「ちゃんと、覚えてるよ」
「……ありがとう」
じゃあね、と手を振って帰ろうとする。
「……明日も。明日も一緒に帰れるかな?」
緩んだままの顔で頷いた。
声が大きくて、明るくて、太陽みたいな屋良くん。
あたしと正反対の屋良くん。
屋良くんと話したのは、今日がはじめてだったけど、なんだか自然に笑える気がする。