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部活が終わってから、着替えを済ませる。

昨日の約束通り、屋良くんと一緒に帰るために、陸上部の部室まで行く。

みんながいる校門で待つのは恥ずかしすぎる、と言ったあたしに屋良くんが、ここに来るように言ってくれた。



木製の、古くさい引き戸の前であたしは立っていた。



陸上部(男)、と書かれた看板が、誇らしげにかかっていた。



「……有名だもんね、うちの陸上部」

思わず呟く。



バレー部の部室は、体育館の下にあるから、運動場の脇であるここに来るのははじめてだった。



はじめて見る景色に、少しだけ胸が高鳴る。



古くさいテニスコートに、ソフトボール用のネット、少し先にはサッカーゴールが見える。



2年間通ってはじめて、グラウンドがこんなに広いことを知った。



「……お待たせ」

もう、慣れてきた明るい声が耳に届く。



あたしの先には、屋良くんが、何人かの男の子と一緒に立っている。



(たしか、同じ部活って言ってたな……)



男の子達の中に、彼はいないかと少しキョロキョロと探すけど、見当たらなかった。



「着替えるから、待ってて」

あまりにも曇りのない笑顔で、屋良くんが言うもんだから、思わずあたしまで笑ってしまう。



(あの子、いないのか……)



部室の中に消えていく、男の子達を見ながら、ちょっとだけ寂しい気持ちになったのは、気のせいだと思う。




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