days



「どういたしまして」

ふっ、と笑ってシュン君は、一緒に校内に入ってこようとする。



「なんで着いてくるのよ」

「陽菜さあ、この校舎に一人きりだよ?」

冷たくあしらったあたしにそう言って、シュン君は辺りを見渡す。

昼間だというのに薄暗い、誰もいない校舎はどこか気味が悪い。



「シュン君、着いてきて!」

怖いから、と言いかけて、辞めた。

また、バカにされるに違いないからね。



「で、君は一体、なにを忘れたの?」

「冬休みの課題帳。今日やろうと思ったら鞄の中にないんだもん」

「……ふーん。真面目だな、陽菜って」



普通に、なんてことない会話をしながら教室に向かった。



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