生意気悪魔
第1 パートナー選びは慎重に
雪の降る寒い季節。

ここは魔法使いの国。
フラリア。

魔法使いたちは杖を使ったり、剣を使ったり、頭で念じたり…
人によって魔法の使い方は様々…

そんな国の街角で上級魔法学校入学試験が行われていた。

その中に私がいる。

私の名前はラリア・フロール。

今年で十二歳になる。

私達魔族は十二歳になるまで、普通魔法学校で魔法の基礎を習う。

そして、十二歳をむかえると上級魔法の勉強を受けるために試験をする。

試験といってもほとんど不合格になることはない。

ただ白魔族と黒魔族にわけるための試験だ。

「ラーリアッ!緊張してんのか?顔怖いぞ?」

「十伍か。一度試験に落ちたあんたに心配されたくないわ」

「可愛くねー奴!せっかく気使ってやったのに」

この人は私の幼馴染、古里十伍。

去年の試験でたった一人だけ失格になった落ちこぼれ。

「そんなことより、今年こそ受かれそうなの?」

「わかんねぇけどさ…」

頼りない返事をする十伍に私はイライラとした。

「わかんないじゃなくてしっかりしなさいよね?」

パァンッッ

また誰かが試験を無事に終えたらしい。

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