リフレイン〜3rd Season〜

「あっ、いきなりすみません!私警備部警護課第三係の庶務をしている宮下って言います!急に声掛けちゃってごめんなさい」




宮下さんという女性は、あたしに小さく頭を下げた。




第三係の庶務か…。
潤も第三係所属だよね。




「あっ、大丈夫ですよ!ご苦労様です」




あたしもつられて頭を下げる。




でも…
いったいあたしに何の用かな?




「あの、あたしに何かご用でも…?」




あたしがそう聞くと宮下さんは笑顔で答えた。




「はい!この間、潤さんに家まで送ってもらった時に潤さんがこれを落としていって…。渡してもらえますか?」




宮下さんは小さなピアスを差し出してきた。




……は…?




潤、さん?




家まで送ってもらった…?




あたしはあからさまに顔をしかめた。




「……はい」




あたしは無愛想に言うと、彼女からピアスを受け取った。




すると宮下さんはいきなり不適な笑みを浮かべ始めた。




< 39 / 384 >

この作品をシェア

pagetop