リフレイン〜3rd Season〜
あたしは報告書に名前を書き、課長に提出した。
なんだか…凄く潤が心配だな…。
今日は総理大臣に付くって言ってたし、心配することはないんだろうけど…。
あたしはそんな気持ちのまま、1日を過ごした。
「――じゃあ先に失礼するわね」
「うん、お疲れー」
終業時間。
朱里はあたしに一声掛けると鞄を持ち、健太と一緒にオフィスを出ていった。
北野さんや緒方さんも既に帰っていていない。
「……どうしようかな」
あたしはケータイを取り出す。
潤、今任務中だよね。
連絡しちゃマズイよ…。
けど…
あたしは我慢できずに潤のケータイを鳴らした。
――プルルルップルルルッ
ピッ
『お掛けになった電話は電波の届かない所にあるか…』
無機質なアナウンスが流れる。
え…?
普通、任務中にケータイの電源切る…?