どうしょうもねぇくれぇ、好き。





「なぁ、瑞季。」



「何?」




ベットの上に寝転んでいる俺の上に乗っかっている瑞季を見つめる。



静まり返った夜独特の暗さの中、瑞季の白い肌が月明かりに照らされて妖艶に光る。



その光景を見つめながら俺はゆっくりと口を開いた。






「何で俺としてぇの?」






これは、ずっと思っていた事。



でも、ずっと聞けなかった事。



でも何故か、今だったら聞ける気がした。





「…。」




静寂が俺と瑞季を包む。



何も聞こえないこの状況に寂しくなった。




「瑞季?」




俺の上に乗ったままの瑞季を見つめる。


その表情は暗くてよく見えねぇ。



でもきっと




「渉。」




"俺が好きだから"と




「何だ?」




言ってくれると




「ヤりたいからするんでしょ?」




信じてる。






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