どうしょうもねぇくれぇ、好き。
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――チュンチュンッ、チュンッチュンチュン――
「…ん、」
朝だ。
窓から差し込んでくる朝日が眩しい。
…昨日は最悪な日だった。
「…ん~、」
ぼんやりとした意識の中、声がした方に視線を向ける。
でも、見なければ良かったと思った。
黒くて背中の真ん中まである長い髪。
長い睫毛。
まだ、子供っぽさを残している顔。
キスしたくなるプルプルの唇。
綺麗な鎖骨。
抱き締めたら柔らかい肌。
今までだったら隣に寝ている瑞季を見るだけで、凄く幸せだったのに。
朝に、一番にお前を抱き締めていたのに。
今はそれが出来ねぇ。
これは、俺の心の問題で。
でも、
「ヤりたいからするんでしょ?」
あの言葉が頭でグルグルと
回っている。