どうしょうもねぇくれぇ、好き。
…疲れる…。
はぁー…。
と深くため息をついて長原がバランスを崩した時の為に、と長原の腰を掴む。
「早くしろよな。」
「お、手伝ってくれるのか?サンキュー。」
ニカッと笑って俺の方を勢いよく振り向く長原の頭を叩く。
「お前はゆっくり慎重に行動するっていう事が出来ねぇのか。」
今、グラッてしたぞ、グラッと。
怖ぇ事してんじゃねぇ。
と長原を軽く睨むと
わりぃ、わりぃ。集中すると周りが見えねぇんだよな。
と余裕な顔をして笑っていた。
お前、ぃぃ加減此所から落とすぞ。
鈴奈って女はこんな奴と一緒に住んでたのか。と軽く尊敬する。
…って、あ。
「そういえば、お前って恋愛するなら瑞季がぃぃとか言ってなかったか?」
もう昼になっているせいで太陽が眩しい。
しかも、そんな太陽に当たってギラギラと光る長原の金髪が、
「うぜぇ…。」