どうしょうもねぇくれぇ、好き。
「セフレでもぃぃの!私、本気で渉くんの事が「ぃぃけど。」えっ!」
女が大きな声を出す。
うるせぇ。
「ぃぃっつってんだよ。」
「本当!?」
嬉しそうに顔を輝かせる女。
そんな様子の女を見ながら近付く。
「お前の事"瑞季"って呼んで、お前の事呼ばねぇし、見ねぇけどな。」
ボソリ、女の耳元でわざと低く唸るように言う。
「え…?」
女の顔色が変わった。
それに追い討ちをかける。
「俺は、これからも一生瑞季しか好きじゃねぇし、愛さねぇ。
SEXだって、瑞季を思い出しながらヤるからお前なんて見ねぇし、お前の意見なんて聞かねぇ。
………それでもぃぃなら代わりやらせてもぃぃけど?」
フッと微笑する。
その途端、女の顔が怒りに変わった。
「なってやるもんか!お前なんて大っ嫌い!!」
「おっと。」
危ねぇ危ねぇ。
危うく顔面にパンチ食らう処だった。
ふう、と一息つきながら怒って走り去っていった女を見届ける。
「出来ねぇ事言ってんじゃねぇよ。」
ハッと鼻で笑ってさっきの道を歩く。