どうしょうもねぇくれぇ、好き。
「お前が俺の事好きじゃなくても、俺はお前の事好きなんだよ!」
頭をグシャグシャと掻き乱しながら瑞季への想いをぶち撒ける。
もう、タイミングとか心の準備とか言ってる暇なんてねぇ。
自分の気持ちを伝えるのに精一杯だった。
「お前が中村と付き合っていようが、お前が俺の事嫌いだろうが
俺が恋愛対象に見られてなかろうが関係ねぇ。
俺は瑞季に冷たくされても、お前が好きなんだよ。」
はぁ、と息を整える。
言った。
やっと、今まで思っていた事を瑞季に言えた。
呼吸を整えながら瑞季を見る。
すると瑞季は俯いて何かをブツブツと言っていた。
その様子を見て首を傾げる。
「瑞季…どうし「知らないわよ!」あ?」
瑞季の肩に触れようとした瞬間、俺の手がパシリ、弾かれた。
そして瑞季を見ると泣いていて。
焦った。
「おい、どうしたんだ。」
瑞季に触れてぃぃのかどうか迷う。
さっき払われた手が痛い。
瑞季の背中に手を添えて落ち着かしてやりたいけど、また払われたら…――と迷う俺が居た。