どうしょうもねぇくれぇ、好き。
「昨日から思ってたんだけどよ。お前、ため息つくの癖だろ。」
祐毅が顔を顰めながら
ため息つくと幸せ逃げんだぞ?知ってんのか?
と俺を見て言う。
それを聞いて
知ってっし。
と素っ気なく言い放つと、祐毅は
うわ、感じわりぃ。
とわざと顔を歪ませていた。
わざと過ぎんだろ。
ハッと小さく笑う。
「まぁ、俺はそんな結果信じねぇよ。」
祐毅が机から降りてすぐ側にあった本棚へと歩く。
俺はその様子を見ながら口を開く。
「信じねぇもなにも俺、フラれたんだけど。」
「逆ギレされなかった?」
「半ばされたけど。」
お前は相変わらず話をあっちこっちに持っていくな、と眉間に皺を寄せる。
「…まぁ、まだ見込みはある。」
「はぁ?」
暫く考える素振りを見せたと思ったらお前はなんて事言い出すんだ。
つぅーか祐毅、お前はちゃんと俺の話を聞いてたか?
眉間に皺を寄せていた俺は、更に皺を深くする。