どうしょうもねぇくれぇ、好き。
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それからは真面目に授業を受けて
祐毅が変なテンションで慰めてくれて(あれは慰めというのかどうか分かんねぇけど。)
家に帰りたくねぇから本屋とかコンビニに行って時間を潰して、今は家に帰っている途中。
足取りが重い。
一人の家に帰るのは寂しい。
…半年前までは一人が当たり前だったのにな。
フッと微笑する。
最近、妙に自分が分からなくなる時がある。
俺の側に瑞季が居ねぇ。
それしか考えてねぇ気がする。
そこで何回も気付かされる。
瑞季が居ねぇと俺は不完全だって。
気が付けば瑞季を探していて。
瑞季、瑞季って。
大事な存在は居なくなってから気が付く。
そんな事を昔、誰かが言っていた気がする。
それは本当にそうだった。
瑞季が側に居る事が当たり前になってた。
そして、居なくなってから気付いた。
俺の中心は、瑞季になっていた。