スパイ・ハイスクール

:後日談@化学教師





あれから2日がたった。

山口さんからは無事に薬草が手に入った、との連絡を受け、とりあえず一安心。

次の月が満ちてくる時には、多少の副作用が伴うが服用するようだ。



そして、私達は久しぶりにゆっくりとした、少し物足りないような放課後を過ごしていた。


が。


「何で棗なんかと呼び出されるのか分かんないな」

「私だって分かんない......って、“なんか”ってなんだよ!私だって化学で呼び出されるような変なことしないって!」

「俺だってわかんないよ」


そう。
ある程度予想は出来ると思うけど、徳佐と2人そろって、化学の先生に呼び出しをくらったのだ。
< 124 / 165 >

この作品をシェア

pagetop