プ リ ン ス
『俺付き合ってる子いるんだ。だからごめん。』


「………そう…ですか……。」


『……。』


「あの……お願いがあります。」




なんだろう…
とりあえず聞いてみよう。



『お願いって?』


俺はなるべく優しく聞いた。




「私とお友達になってください!!」


女の子はガバッと頭を下げて言ってきた。




その必死さに驚きながらも、羽藍は無表情から柔らかい顔になった。




『俺でいいなら。』


「あああありがとうごじゃッござります!!」




吃り過ぎでしょ。




女の子は目に涙を溜めながら頭をペコペコ下げていた。




羽藍は口元に手を添え、フフッと笑い、女の子の頭を撫でた。




「////」


女の子は顔が真っ赤になり、今にも沸騰しさうだ。




『よろしくね、加奈。』


「~ッ/////」




笑顔で言ったせいか、加奈はさらに顔を真っ赤にして倒れそうだったので、背中を支えてあげた。




『俺の事は藍でいいから。』


「藍…先輩……////」


恥ずかしがりながらも加奈は俺の名前を口にした。




可愛いな。




『じゃあ俺は帰るから、気をつけて帰ってね。』


「はい…///」




赤い顔をした加奈の姿を見送ってから、俺はその場を後にした。
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