プ リ ン ス
そんな兄はアメリカの大学を12歳の時に卒業し、その後日本の医学部のある大学へ行き、2年で卒業した。




お兄様は今大学病院の病院長だ。




原因不明な病気や細菌などを研究しながら病院に務めている。




『お兄様、お帰りなさい。』


「あぁ。」


兄は鞄を執事に預け、ネクタイを緩めた。




兄の専属執事は
千嶋 久葵(チシマ ヒサキ) 26歳




兄の相棒であり、かけがえのない存在。
要の先輩。




「お帰りなさいませ、お嬢様。」


『ただいま、久葵。』




私は兄と久葵に挨拶をすると自室へ戻ろうとした。




「父さんから聞いた。」


兄の言葉で歩こうとした足をまた止めた。




『留学のこと?』


「いや、半年間龍牙学園へ行くんだろ?」


『聞いたんだ。』


「あぁ。」


『寂しい?』


「……そうだな。」


私はクスッと笑った。




お兄様は照れ隠しに私の頭をクシャッと撫でると、その場を去っていった。




久葵は私に微笑み、一礼してから兄に付いていった。
< 17 / 131 >

この作品をシェア

pagetop