プ リ ン ス
「って……。」


桜井は俺の机の上のものを見た途端、固まった。




「これ……。」


桜井は震える手で机の上にある沢山の白バラを指差した。




「お前……何したんだよ……。」


『は?』




意味が分からないんだけど……。




来たらこうなっていたんだから。




『どういう意味だよ……。』


「……。」


桜井は力なくしゃがみ込み、頭を手で押さえた。




「ゲームスタートか……。」


桜井は意味の分からない事を口にした。




ゲームスタート?




何が始まるんだ?




「お前目つけられたみたいだなー…。」




誰に。




「大変だぞ…これから……。」




大変?




何が始まると言うんだ。




桜井は立ち上がり、俺の前の席に座った。
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