プ リ ン ス
「とりあえず説明するよ。」


『……。』


桜井は深いため息をつきながら、口を開いた。




「これは白龍の仕業だ。」


『……。』


「そしてこれはゲームスタートのサイン。」




サイン……。




ただの嫌がらせにしか見えないんだけど。




「お前はこれから全校生徒の内、白龍に狙われる。」


『……。』


「白龍のリーダーはゲーム好きなイカれた奴だ。だからどうせ上層部は賭けでもしてるんだろう。」


『賭け?』


「そう……お前を退学させることが出来るか、出来ないか。」


『……。』




桜井はぐっと俺に顔を寄せた。




「よく聞け。」


『……。』


俺は桜井に圧倒されながらも目を背けずに桜井を見た。




「何を言われても無視しろ。」


『は?』




それはどういう意味?
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