プ リ ン ス
『信じてくれて嬉しいな。俺はみんなが大好きだよ。』


いつもの営業スマイルを彼女たちに見せた。




「「「「キャーーーーッッ!!////」」」」


彼女達は悲鳴のような声をあげたと思ったらバタンッと皆倒れてしまった。




あれ




やり過ぎたかな。




自分の容姿の良さには自覚がある。




だから笑顔も1〜5のレベル別でやっていたけど、ちょっとやり過ぎたみたい。




まぁいっか。




俺は倒れている女子達をその場に残し、苦笑いで教室へ戻った。






―ガラッ




「あ、藍ーッ!何処行ってたんだよー!!」


『桜井か。』


教室へ戻ると、暑苦しい桜井が出迎えていた。




「今日は何故か藍の机の上に、白バラが無かったんだけど何かあったのかぁ?」




俺の机の上を見てみると、いつもばらまかれている白バラは無く、落書きされていた所も綺麗になっている。




もしかしたら今まで白バラを置いたり、嫌がらせをしてきた奴らはこの前の下っ端だったのかもしれない。




そういえば、今日は何も降ってこないし、押されたりも無いな。




もう嫌がらせは無くなったのだろうか。




そんなことを思っていると…
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