片恋★パンドラボックス
あの雨の日。そう、おにーちゃんに最後の失恋をした日。



あたしは優斗に“付き合おっか?”と言われた。



でも、今の話が優斗自身のことなら、あたしの知ってる優斗らしくない。



まさか…。



「優斗…あたしのこと好きなんじゃ…」



「俺はね、」



「って、スルー!?」



「あはははは…」



「まあまあ、焦りなさんな。」と笑う優斗目の前に、なんだか自分の自惚れ発言が恥ずかしい。



「うぅっ…穴があったら入りたい…。」



「俺は奈緒のに入りたーい。」



「……勃たない癖によく言うよ。」



「いやいや、勘違いしちゃ困るよ、奈緒ちゃん。俺、EDじゃないから。奈緒ちゃんが頑張ってくれたら、あっという間に元気に…」



「あー!きーこーえーなーいー!」



「あはははは…」



真っ赤になってた顔もいつの間にか元通り。



「あーもうっ!続きは?」



「はいはい。」



未だに肩を震わせる優斗をキッと睨みつけたあたしは、早く言えとばかりに優斗の肩をバシバシ叩いた。

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